加藤外科産婦人科・乳腺クリニック

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女性のおしりの症状について

辛い物が好きでよく食べるのですが、痔には良くないと聞きました。辛い物を食べた後の排便ではお尻が痛くなることがあるのですが大丈夫でしょうか?
正直なところ、香辛料は痔にはよくありません。痔にはいぼ痔や切れ痔などがありますが、肛門がうっ血したり炎症を起こすことが主な原因です。少量の香辛料なら問題ないのですが、いわゆる「ゲキ辛」のような過剰な香辛料は、便に刺激物が残って肛門に刺激を与えるのでよくありません。辛い物を食べた後の排便でお尻が痛く感ずるのはそのためです。切れ痔やいぼ痔がある人は悪化してしまうので控えるようにしましょう。
妊娠6か月になります。もともと便秘症だったのですが、最近1週間くらい便が出ない時もあります。がんばって排便をしたらおしりにいぼのようなものが出てきました。これは痔なのでしょうか?
おそらくいぼ痔ではないかと思われます。妊娠すると子宮がだんだん大きくなって腸を圧迫して便秘になりやすくなるので、今まで以上に食生活に気を付けて頂きたいと思います。妊娠中は赤ちゃんのこともあるため治療法は限られますが、軟膏や坐薬、妊娠中でも問題のない下剤などをつかって治療ができます。生活習慣で気を付けることは、排便の時に無理にいきまないことです。無理にいきむと痔が腫れて悪化するので、食物繊維の多い食事に心がけて便秘にならないよう心掛けてください。
以前から便をした後に、たまにいぼ痔が出ることがあったのですが、最近よく出るようになってきた気がします。このままにしておいて大丈夫でしょうか?
いぼ痔があっても食生活や排便習慣をきちんと管理することで悪化させずに付き合っていくことは可能です。それでも仕事のストレスや妊娠・出産などがきっかけで悪化してしまう場合もあります。痔を専門に診ている医師の経験として、体質的に痔になりやすい方がいて、御両親に痔を患っている方がいる場合にその傾向が強いことが分かっています。食生活や排便習慣に気を付けることが一番重要ですが、それでも悪化してしまう場合は坐薬や軟膏などの治療を追加することが大切です。
出産するときにいぼ痔になって腫れたのですが、腫れが引いてもいぼが残っているような気がします。排便の時に痛みや出血はないのでこのままにしているのですが、いいでしょうか?
おそらく出産のときに外痔核といって肛門の外側に出てくるいぼ痔ができて、それが腫れたのだろうと思います。出産が済むとおなかの張りもなくなり、肛門のうっ血もなくなるので痔の腫れも引いて痛みもなくなります。ただししぼんだ状態の痔は残るので排便の後お尻を拭くときにちょっと煩わしい感じが残ります。最近はシャワー付きトイレが普及したおかげで、排便後のお尻をきれいに洗ってくれるので、いぼが残っていても清潔に保てるので手術して切ったりする必要はありません。しかし煩わしいと思う場合は、日帰り手術で切ることは可能なのでご相談ください。
上の子を出産してから痔になってしまい、時々調子が悪いといぼが出てくるようになりました。これ以上悪くならないようにするにはどうしたらよいですか?切らないとだめでしょうか?
当院で痔の治療を受けている方の9割くらいは手術せずに坐薬や飲み薬でよくなっている方です。手術しなくても生活習慣や排便習慣を改善することで痔の悪化を食い止めて生活できるようになります。以下のことに気を付けて生活するようにしてください。痔の予防にもなります。
  • お風呂でしっかり温まること:お尻周りの血行が良くなり、いぼ痔や切れ痔に効果があります。体を冷やしてしまうと痔にはよくないので、冬はおなかやお尻周りを冷やさないように心がけてください。
  • シャワートイレの使い過ぎに注意しましょう:お尻を清潔に保つことは大事ですが、神経質になりすぎて洗いすぎはお尻周りの皮膚炎の原因となります。ほどほどにしましょう。
  • 立ちっぱなし、座りっぱなしはよくありません:長時間の座りっぱなしや立ちっぱなしは、お尻周りのうっ血を起こすのでいぼ痔の原因になります。立ち仕事の人は時々座る時間を、デスクワークの人は席を立って歩く時間を取るように心がけてください。
  • 下痢や便秘に気を付けましょう:下痢や便秘は痔の最も多い原因です。コロコロうんちや泥水のような水様便はよくありません。お味噌からバナナくらいの排便に心がけましょう。
  • アルコールと刺激物はほどほどにしましょう:香辛料やアルコールは適量なら問題ありませんが、摂りすぎは肛門の粘膜を痛めるので痔の原因となります。ゲキ辛の食事は痔にはよくありません。
  • 排便時に息みすぎないようにしましょう:便秘症の方に多いのが排便時の息みすぎです。肛門周囲のうっ血を起こし痔の原因となります。息まなくてもスルッと便が出るようにすることが大切です。そのためには日々の食生活が大切です。
ではどんな食べ物が痔の予防にはよいのでしょうか?
  • 穀物類:玄米、雑穀米、胚芽米、ライ麦パン、とうもろこし
  • イモ類:さつまいも、里芋、れんこん、じゃがいも
  • 野菜:ごぼう、にんじん、大根、玉ねぎ、トマト、キャベツ、ほうれん草、ブロッコリー
  • 果物:リンゴ、バナナ、アボガド、オレンジなどの柑橘類
  • キノコ類:えのき、しいたけ、しめじ、なめこ、エリンギ
  • 海藻類:わかめ、寒天、昆布、ひじき
  • ヨーグルト、乳酸菌飲料:ビフィズス菌やガセリ菌など様々な乳酸菌がありますが、人によって相性があるので、自分に合わない菌のヨーグルトを食べてもお腹の調子が良くならないことがあります。しばらく同じ商品を食べてみて、効果がなかったら別の菌の商品にかえてみるなど工夫が必要です。
  • 味噌、納豆:納豆菌は腸内に存在する乳酸菌・ビフィズス菌の大好物です。納豆菌により力を得た善玉菌(乳酸菌・ビフィズス菌)のおかげで、腸内のバランスが保たれ、お通じが良くなります。
食事に気を付けて、排便時にも息みすぎないように気を付けていても痔が悪化してしまう人もいます。以前はそのように悪化した方の場合、入院して痔を切る手術をしていたのですが、最近は切らずに注射をするだけで痔を治療することができるようになりました。忙しくて入院している余裕がない、切るのは怖いので嫌と思っている方。そんな方にはジオン(ALTA)注射による日帰り治療をお勧めします。切らずに注射をするだけで痔の症状をなくすことができます。
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1年前に出産して以来、痔(ぢ)になってしまい、今では痛み止めの坐薬なしではいられません。手術を考えていますが、どのようなことをするのでしょうか?
妊娠・出産をきっかけに痔になる方はたくさんいらっしゃいます。妊娠中は便秘になりやすく、排便時に硬くなった便を押し出そうと強くいきむからです。肛門がイボのように膨らむイボ痔や、肛門が切れて出血する切れ痔と言われるものです。イボ痔の手術はイボを切除しますが、軽いものなら日帰り、重いものでは10日から2週間ぐらいの入院が必要です。当院では、出産をきっかけに痔になった方が受診された場合、赤ちゃんがいるうちはできるだけ手術をしないで、坐薬と便秘の治療薬を中心に治療しています。それでもよくならない方に手術をお勧めしています。あなたも便秘症ではありませんか?便秘を治す事、排便時に強くいきまないように心がける事で、ずいぶんと楽になるものです。
1年前ほど前から痔で悩んでいます。トイレの後に脱肛になります。お風呂に入ると楽になるのですが場所が場所なだけに周囲に相談しにくく病院にもいっていません。手術しない限り治らないのでしょうか?
脱肛で悩んでいらっしゃるとの事ですが、お話からするとイボ痔の事ではないでしょうか?痔は便秘がちな人に多く、排便時に硬い便を押し出そうと強くいきむ事によって肛門からイボのようなものが出たり、出血や痛みなどの症状が現れます。イボ痔の正体は肛門周囲の血管が異常に膨らんだ状態(静脈瘤)なので、暖めて血液の循環をよくすると小さくなり楽になります。また外へ出たイボは、排便後にゆっくりと肛門内へ戻しておく事が大切です。しかしイボ痔が大きくなって戻せなくなったり、出血や痛みが坐薬などを使っても良くならない場合は手術の必要があります。日ごろから便秘をしないように気をつける事や、排便時に強く息まないように心がける事でずいぶんと楽になるものです。
お恥ずかしい話ですが、便をするたびに肛門に軽い痛みが走り、ティッシュに血がつきます。これも痔なんでしょうか。
おそらく切れ痔であると思われます。切れ痔は便秘の人に多く、排便時に硬い便を押し出そうと強くいきむ事で肛門の一部が割けるように切れて出血や痛みなどの症状がでます。御質問の方も便秘で悩んでいませんか?1日1回排便をしていますか?便秘をすると便は硬くなります。特に最初に出てくる便はカチンコチンになっているので、一度切れ痔になると毎回同じ部分が切れてなかなか治りません。こうなると排便がつらくなってリラックスできないのでますます便秘がひどくなり、切れ痔がひどくなるという悪循環になります。治療方法はまず便秘を治すこと、そして切れ痔を治すための坐薬を使うことです。ひどくなる前にご相談下さい。きっとすぐよくなりますよ。
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