女性特有の症状について
30代女性です。生理前にイライラしたりめまいがしたりします。PMSでしょうか。改善方法はありますか?
PMS(月経前症候群)とは月経の1週間ほど前から月経がはじまるまで続く精神的・身体的症状で、日本では月経のある女性の70~80%にあると言われています。
イライラ感や気分がふさぐなどの精神症状、頭痛、腹痛、腰痛、むくみなどの身体症状など症状は様々です。
症状にあわせて漢方薬や利尿剤、鎮痛剤を使いますが、ピルなどにより女性ホルモンのバランスをとる治療を行うことも多くなっています。
イライラ感や気分がふさぐなどの精神症状、頭痛、腹痛、腰痛、むくみなどの身体症状など症状は様々です。
症状にあわせて漢方薬や利尿剤、鎮痛剤を使いますが、ピルなどにより女性ホルモンのバランスをとる治療を行うことも多くなっています。
48歳女性です。最近、ほてりやイライラが多くなりました。更年期障害でしょうか?
更年期障害は閉経前後の卵巣機能の低下や様々な環境要因で起こると考えられており、その症状は、のぼせ・ほてり・発汗・情緒不安などさまざまです。
不足している女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)を補うホルモン補充療法はその治療法の一つです。
不足している女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)を補うホルモン補充療法はその治療法の一つです。
更年期障害の治療で女性ホルモンを補うと乳がんになる可能性が高くなるのですか?
ホルモン補充療法を長期にわたり行うと乳がんのリスクを心配という意見がありますが、その程度はごくわずかです。メリットとデメリットを考えて治療法を選択することが大切です。
他にも漢方薬治療やサプリメントなどの方法もありますので、適した方法をご提案します。
ホルモン補充療法の有無にかかわらず、日本人の9名に1人の方が乳がんにかかると言われていますので、定期的に乳がん検診は受けるようにしましょう。
他にも漢方薬治療やサプリメントなどの方法もありますので、適した方法をご提案します。
ホルモン補充療法の有無にかかわらず、日本人の9名に1人の方が乳がんにかかると言われていますので、定期的に乳がん検診は受けるようにしましょう。
私は太っていてBMIが25です。肥満は妊娠にも影響があるのでしょうか。
肥満の原因に糖尿病がある場合は先天性の奇形の確率が高くなりますし、甲状腺機能低下症の場合は不妊症や流産の確率が高くなりますので、妊娠までに血糖値、甲状腺ホルモンの管理が必要となります。
また、肥満の方の妊娠は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクや、赤ちゃんが大きくなりすぎ帝王切開となる可能性も高くなります。BMIが24以上の方が妊娠した場合、妊娠中の体重増加は5~7㎏に抑えることが望ましく、妊娠中は体重管理を心掛けましょう。
また、肥満の方の妊娠は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクや、赤ちゃんが大きくなりすぎ帝王切開となる可能性も高くなります。BMIが24以上の方が妊娠した場合、妊娠中の体重増加は5~7㎏に抑えることが望ましく、妊娠中は体重管理を心掛けましょう。
去年の夏頃からおりものの量が多く匂います。どこが悪いのでしょうか。
正常なおりものは甘酸っぱい匂いで排卵期に強くなり、色は白か淡いクリーム色で下着について乾くと少し黄色くなります。下着に染み通るほどの量や、濃い黄色や茶褐色の場合、匂いが非常に強い場合は、膣や子宮の炎症や細菌による感染症などが疑われます。クラミジアやカンジダなどの感染症は、放置すると不妊症の原因になることもありますので、早めに検査・治療をしましょう。
何度もカンジダになっています。婦人科で治療をして2週間ぐらいで治りますが、またすぐにかゆくなります。
カンジダが再発してしまうのは、パートナーにもカンジダがあるからかもしれませんので、パートナーに泌尿器科の受診を勧めてください。また、症状が治まったら必ずカンジダの培養検査を受け確実に治ったことを確かめましょう。膣は肛門に近いので、排便後はできればシャワートイレで洗浄、紙で拭く場合は前から後ろへ拭くようにしましょう。また、抗生物質の服用中はカンジダを発症しやすくなります。
子宮内膜症の人はどういう治療を受けたら妊娠できる可能性があるのか教えてください。
子宮内膜症は、時に不妊症の原因となる病気です。治療は薬、注射、手術がありますが、薬や注射による治療は4~6ヶ月続ける必要があります。卵巣や卵管などにも問題がある場合は、薬や手術でそれらの病状を軽減させて妊娠しやすい環境を作ります。
それぞれの患者さんの状況に応じて治療方法が選択されますので、ご相談下さい。
それぞれの患者さんの状況に応じて治療方法が選択されますので、ご相談下さい。
3人目を出産してから、おりものがひどく困っています。痛み、出血などはなく、臭いがします。
出産後の臭いのあるおりものは、感染性の膣炎の可能性が高いでしょう。婦人科を受診して治療をしましょう。
膣には、もともと菌の自浄作用があります。この自浄作用がうまくいかないときに膣炎を発症します。
性行為、妊娠による免疫力の低下、抗生物質の内服、疲労、また膣が尿道、肛門に近いことも原因の一つです。
出産に伴う膣の形状の変化が原因になっている場合もあります。
膣には、もともと菌の自浄作用があります。この自浄作用がうまくいかないときに膣炎を発症します。
性行為、妊娠による免疫力の低下、抗生物質の内服、疲労、また膣が尿道、肛門に近いことも原因の一つです。
出産に伴う膣の形状の変化が原因になっている場合もあります。
以前から生理痛がひどく鎮痛剤を飲んでいますが、最近友人にピルを勧められました。
ピルは避妊薬と思っていたのですが生理痛に効果があるのですか?また、副作用などの心配はありませんか?
ピルは避妊薬と思っていたのですが生理痛に効果があるのですか?また、副作用などの心配はありませんか?
生理痛に対しピルを使用するケースは近年かなり増えてきています。ピルは毎日飲む薬ですが、最近のピルはホルモンの量が少なく、副作用は殆どありません。
肝臓への負担や血栓症といった副作用の心配があるといわれますが、これらも極めてまれです。生理痛の原因に子宮内膜症などが隠れている場合もありますが、ピルは子宮内膜症にも好影響を及ぼします。
肝臓への負担や血栓症といった副作用の心配があるといわれますが、これらも極めてまれです。生理痛の原因に子宮内膜症などが隠れている場合もありますが、ピルは子宮内膜症にも好影響を及ぼします。
娘はずっと初潮が来なかったため産婦人科にかかり、女性ホルモンが少ないと診断されました。
毎日ホルモン剤を飲んで人工的に生理が来るようにしています。薬を続けても大丈夫ですか?
毎日ホルモン剤を飲んで人工的に生理が来るようにしています。薬を続けても大丈夫ですか?
18才を過ぎても月経がない場合を、原発性無月経と言います。原因は様々であり(卵巣、脳、染色体など)、その状況に合わせた治療を行います。ホルモン剤を補充する治療は、低ホルモン状態による子宮内膜などへの悪影響の改善、ホルモンリズムの再開を期待することが目的の治療です。副作用には肝臓への影響、体重の増加、血栓症などがあるもののそのリスクは低く、治療しない方がむしろリスクが大きいと言えます。
今後のホルモンの変化や妊娠希望の有無などにより治療方法を変更する場合がありますが、しばらくはこの治療を続けるのがよいでしょう。
今後のホルモンの変化や妊娠希望の有無などにより治療方法を変更する場合がありますが、しばらくはこの治療を続けるのがよいでしょう。
生理痛が激しく悩んでいます。レバー状のおりものも出ます。
今まで、婦人科に行ったことがないので、婦人科ではどのような診察をされるのか不安です。
今まで、婦人科に行ったことがないので、婦人科ではどのような診察をされるのか不安です。
生理痛には、子宮内膜症などの病気によるものと、病気ではないものとがあります。まずは原因が病気でないかを確認するために、内診と超音波検査をし、病気が見つかった場合はその治療をします。
病気が見当たらない場合は、薬で経過を見ることとなります。女性特有の悩みを相談できるのが婦人科です。思い切って受診することで悩みから解放されます。
もし、内診に抵抗があるようでしたら、相談だけの診察も可能ですのでお申し出ください。
病気が見当たらない場合は、薬で経過を見ることとなります。女性特有の悩みを相談できるのが婦人科です。思い切って受診することで悩みから解放されます。
もし、内診に抵抗があるようでしたら、相談だけの診察も可能ですのでお申し出ください。
24歳です。子宮がん検診でASC‐USの疑いという結果が出ました。どういう病気ですか?
また、何に気を付ければよいでしょうか。
また、何に気を付ければよいでしょうか。
子宮がんのうち頚部にできるがんを子宮頚がんと呼びます。
20~30代の方に多いがんです。検査結果の「ASC‐US」とは、「がんではないが細胞の形状が正常ではない」ことを意味しています。ASC‐USの多くはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によるものであるため、ASC‐USと診断された方はHPVの検査をする必要があります。なぜならHPVは正常細胞をがん細胞に変化させる可能性があるからです。がんになる手前で処置をするためにきちんと経過観察をしましょう。
20~30代の方に多いがんです。検査結果の「ASC‐US」とは、「がんではないが細胞の形状が正常ではない」ことを意味しています。ASC‐USの多くはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によるものであるため、ASC‐USと診断された方はHPVの検査をする必要があります。なぜならHPVは正常細胞をがん細胞に変化させる可能性があるからです。がんになる手前で処置をするためにきちんと経過観察をしましょう。
娘が子宮頸がんワクチンの定期接種の年齢ですが打った方がいいでしょうか?
また、母親の私は打った記憶がありませんが打たなくてよいのでしょうか?
また、母親の私は打った記憶がありませんが打たなくてよいのでしょうか?
子宮頸がんは子宮の入り口(頸部)にできるがん、ワクチンで予防できる唯一のがんでもあります。20~30代の女性に多くみられ、日本では年間約2,900人が子宮頸がんで亡くなっています。16歳頃までに接種するのが最も効果が高いですが、それ以上の年齢で接種しても、ある程度の有効性があることが、国内外の研究で示されています。
55歳です。2~3年前より腰痛があり、骨粗しょう症と言われました。
最近前かがみになり、歩きにくくなってきましたが、このまま病状は進行するのでしょうか。
最近前かがみになり、歩きにくくなってきましたが、このまま病状は進行するのでしょうか。
骨粗しょう症は、年齢とともに骨を形成しているカルシウムが減少する事が主な原因です。
女性は閉経期になると女性ホルモンの分泌が少なくなり、その結果急速に病状が進みます。腰痛や足の骨への影響も出ますし、骨折もしやすくなります。カルシウムを食事や薬で補うことや、女性ホルモンを補うホルモン補充療法が効果的です。
女性は閉経期になると女性ホルモンの分泌が少なくなり、その結果急速に病状が進みます。腰痛や足の骨への影響も出ますし、骨折もしやすくなります。カルシウムを食事や薬で補うことや、女性ホルモンを補うホルモン補充療法が効果的です。