当院は母乳育児を目指すお母さんを応援いたします
赤ちゃんの健康な発育には、お母さんのおっぱいが一番です。おっぱいの出る量は、お乳の大きさとは関係ありません。
むしろお乳の管理をしっかりする事のほうが大切です。あせらず、ゆっくりと、リラックスして乳房マッサージをしましょう。
当院では助産師による乳房ケアーを行うとともに、助産院とも提携して、安心して母乳保育ができるようにお母さんを応援しています。自己管理乳房マッサージには、次の3つのマッサージがあります。
3つのマッサージのご案内
出産前・出産後基底部マッサージ
出産前・出産後乳頭・乳輪マッサージ
出産後排乳・搾乳マッサージ
お乳の血行を良くし、乳汁の分泌を良くします。お乳には胸の筋肉(大胸筋)から血液が流れ込んでいます。この血液の流れ込み(血液循環)を良くすると、お乳の出が格段に良くなります。
お乳全体をマッサージするのではなく、お乳のつけ根(胸の筋肉との境目)周辺をマッサージするイメージです。当院では、愛知医科大学病院乳腺内分泌外科教授 中野正吾先生によるセカンドオピニオン外来を行っています。患者様の納得のいくご説明を提供するため、十分な時間を取り完全予約制で行っています。ご希望される方は、電話にてご予約頂くか、Web予約フォームよりお申し込みください。受診される前には、あらかじめ診療情報を郵送またはメールでお送りください。担当医師が下調べをしたうえでご来院時に詳細な御報告を行います。
第1操作
マッサージするお乳の反対側の手(この図では右手)の指を軽く曲げ、お乳を包み込むように保護する。
マッサージをする方の手(左手)を図のように指先を上に向け、手首をそらせて保護している指の外側にあてる。(保護している指の上に重ねないこと)
マッサージをする手のひじをゆっくり下げながら、親指のつけ根あたりで、お乳の脇の方から斜め前方へ こすりあげる様な感じでマッサージをする。これを3回繰り返す。
第2操作
マッサージをするお乳の反対側の手(この図では右手)の指をそろえて、お乳を下にあて保護する。
マッサージをする方の手(左手)を図のように指先を下に向け、手首をそらせて、保護している指の外側にあてる。
マッサージをする方の手の小指のつけ根よりの手のひらで、お乳を下の方から斜め上方へ こすり上げるような感じでマッサージをする。これを3回繰り返す。
第3操作
マッサージをするお乳の反対の手(この図では右手)の指をそろえて、お乳の下にあて保護する。
マッサージをする方の手(左手)の肘を真横に突き出して、手首を曲げないで、保護している手の下側あてる。
マッサージをする方の手のひら全体でお乳をすくい上げるように、真上の方向にマッサージする。これを3回繰り返す。
乳頭・乳輪マッサージ
片手で(この図では左手)でお乳を支え、もう一方の手の親指、人差し指、中指の3本で乳輪から乳頭をやさしくつまみます。
まずは5~10秒圧迫します。これを方向を変えながら1分位、人によっては(乳頭の硬い人・過敏な人)2・3分位充分行います。
次に横方向にもみずらす。
次に縦方向にもみずらす。
排乳・搾乳マッサージ
授乳後にまだお乳に張りが残あり飲み残しがある時、お乳にうっ血や浮腫のような張りがある時などに行います。特に張りのある部分から乳頭に向かってお乳に残った乳汁を排出するような気持ちでマッサージを行います。