【産科】妊娠・出産
【産科】妊娠・出産
- 生理が全くこない
- 内科疾患があるが妊娠を希望する
- 赤ちゃんがほしいがなかなか妊娠しない
- 以前に産まれた子供に何らかの問題があった
- 妊娠しても流産しやすい
- 子供の遺伝病が心配である
- 生理が遅れた
- かかりつけの病院で十分な説明が受けられない
- 市販の妊娠反応検査薬で陽性反応が出た
- かかりつけの病院で赤ちゃんに異常があると言われた
無痛分娩
当院では、これまで20年以上にわたり無痛分娩を行っています。次第にその割合が高くなり、2023年は分娩の42.2%が無痛分娩でした。
無痛分娩は、硬膜外麻酔を使って出産時の子宮の収縮の痛み(陣痛)を軽減して分娩する方法です。
硬膜外麻酔とは、脊髄の神経の周りに細いカテーテルを入れ、そこから麻酔薬を注入して、脳への痛み信号をブロックするというものです。子宮口がある程度開き、陣痛がしっかりと起きるようになってきたタイミングで麻酔をし、薬が効いてくると陣痛の痛みが軽減します。(ほとんどの場合で満足のいく鎮痛が得られますが、全く痛みがなくなるわけではありません。)

無痛分娩のデメリット
- 吸引分娩・鉗子分娩、帝王切開となる割合は、通常の分娩より若干高いと言えます。分娩にいきむ力は不可欠ですが、痛みを軽減した分、いきむ力を十分に発揮できない場合があるためです。
- 極めてまれではありますが、麻酔による合併症として以下のものがあげられます。
血圧低下・上昇、不整脈、心停止、低酸素血症、薬剤の副作用(ショック、肝障害など)、頭痛、腰痛、尿が出にくくなる、麻酔が効きすぎる、感染や血腫による神経麻痺、神経根の損傷によるしびれや痛みなど。
わくわくマタニティーサービス
当院では、さまざまなサービスをお母様方にプレゼントしております。
可愛いお子様の出産時の思い出を、動画やフォトスタンドで大切に残してみてはいかがでしょうか。
赤ちゃんの4D超音波画像をプレゼント
お腹の中の赤ちゃんが、元気に動いている様子を動画で永久保存!
4D超音波検査とは、3D超音波(静止・立体画像)に時間の要素を加えたもので、おなかの中の赤ちゃんの表情や動いている様子などを立体的に、しかもリアルタイムに見ることができます。

産後Babyの足形入りフォトスタンド
ちいさくて可愛い、生まれたばかりの足形を
フォトスタンドにしてプレゼント!
多くのお母様方にご好評の足形入りフォトスタンドです。
生まれたばかりの小さな足形をクリアガラスに彫り込んでいますので、決して消えることはございません。
当時の写真と一緒に一生大切にお使い頂けます。

赤ちゃんのための肌着とハンカチ
赤ちゃんのためのあって便利なオーガニックの肌着と
ハンカチをプレゼント!
何枚あってもうれしい肌着とハンカチをプレゼントします。
素材は肌に優しいオーガニックコットンを使用しており、日本で製造されたものです。

産後マッサージ(鍼灸外来のすすめ)
当院ではお産の疲れを癒すため、産後にマッサージを1回プレゼント。
ご希望によってはお灸や鍼(はり)も受けられます。
なお、出産前の方にも有料で鍼灸外来をご利用いただけます。
- つわりの改善に
- 流産防止に
- 逆子の治療に
- 妊娠10ヶ月に入ったら安産のお灸

鍼灸外来 診療時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|
9:00〜13:00 | × | ◯ | × | × | × | ◯ |
14:00〜18:00 | × | × | × | ◯ | × | × |
分娩
『できる限りナチュラルに』を基本としています。元気な赤ちゃん、元気なお母さんであることはもちろん大切なことなので、どうしても必要と思われれば医療(陣痛促進、吸引分娩、鉗子分娩、帝王切開術など)を行います。

立ち会い分娩
お父さんやお子様の立ち会い分娩をご希望の方はお申し出ください。立ち会い分娩は、ご家族で支えあって元気な赤ちゃんを「協力して産む」ということです。お父さんは出産の疑似体験を通して、父親としての自覚が強固になると考えられています。
しかし、男性の中には出産時の出血を見て気を失ってしまう方もいらっしゃるのも事実です。これは男女の本能の違いからくるものですので、無理強いは禁物。妊娠中からご家族で話し合っていただくことが大切です。逆に、我が子の誕生に感激して興奮してしまうお父さんもいらっしゃいます。
産後2時間はお母さんや赤ちゃんにとってとても重要な時間です。生まれたばかりの赤ちゃんは呼吸・体温・循環など念入りな観察が不可欠ですし、お母さんも出産後の処置が必要です。

臍の緒を切った直後にお母さんが赤ちゃんを抱っこする「カンガルーケア」は、この時にしかできない貴重なケアです。
これらの時間にお父さんにお願いしたいのは、お母さんと赤ちゃんに寄り添い、労い、ゆったりと会話をしていただくことです。中には電話やビデオ撮影に一生懸命になってしまう方もいらっしゃいますが、何よりも優先すべきはお母さんと赤ちゃんのケアであることをご理解ください。もちろん、外で待つお父さんが「オギャー」の声で我が子の誕生を喜ぶスタイルも悪いものではありません。それぞれのご家族に合ったスタイルをお選びください。
里帰り分娩
当院から他院への里帰り分娩:可能です。
他院より当院への里帰り分娩:可能です。
ただし、分娩予約が混み合う場合はお断りすることがありますので、お早めにご予約下さい。
帝王切開
通常の分娩が困難または危険な場合には、帝王切開を行います。計画的に行う場合と赤ちゃんの状態が悪くなった時などに行う緊急の場合があります。過去に帝王切開をしている方は、以降の分娩においてまれにその傷跡から子宮が破裂してしまうことがあります。その確率は400人に1人で、死産や子宮摘出になることもあります。一度帝王切開を受けたことがある方は、安全を考えて以降の分娩も帝王切開で行うという考え方が主流です。
当院の帝王切開の割合は以下の通りです。(2024年11月8日現在)
帝王切開率 = 18.3%
緊急帝王切開率 = 5.4%
麻酔方法
脊髄麻酔と硬膜外麻酔を併用します。硬膜外麻酔は無痛分娩で行われる麻酔方法と同じですが、これを併用することにより、術後の頭痛をほぼなくすことができます。
料金
正常分娩費用
約550,000~630,000円
入院料、分娩料、時間外/休日加算、分娩に係る薬剤や処置材料費などを含む。
※このうち50万円は出産一時金から直接支払われますので、差額分を窓口でお支払いいただきます。
(36週頃に、出産一時金直接支払いの書類をご記入いただきます。)
無痛分娩費用
正常分娩費用に加え 50,000~70,000円
※夜間・休日・追加投薬によって金額が変動します。
妊婦検診
妊婦健診で行う検査
妊娠すると、母体の健康や赤ちゃんの健やかな発育を知るためにいくつかの検査が行われます。とくに近年、医学の進歩と共に新しい検査が可能になり、妊婦さんにすすめられる検査も数多くなってきました。
次に示すのは、当院で基本的に行っている検査です。
妊娠初期
妊娠中期
妊娠後期
妊娠全期間
妊娠初期 : 赤ちゃんにうつるような病気をお母さんが持っていないか、などを調べます。
〈検査項目〉 | 〈検査の目的〉 |
---|---|
血液型 (Blood Type) |
母児間のRH血液型不適合の有無や分娩時の緊急輸血に備えて検査します。 |
B型肝炎 (Hepatitis B) |
分娩時に血液を介してお母さんから赤ちゃんに感染します。 ワクチンなどで感染予防が可能になりました。 |
C型肝炎 (Hepatitis C) |
B型肝炎のように血液を介して赤ちゃんに感染します。 感染を予防する方法はまだありません |
梅毒反応 (Syphilis) |
梅毒の病原体は胎盤を通って赤ちゃんに感染します。 赤ちゃんが先天性梅毒児として生まれないように治療が出来ます。 |
風疹抗体 (Rubella) |
お母さんが妊娠中に初めて感染すると、赤ちゃんが先天性風疹症となることがあります。ワクチンを接種したことのある方でも4-5%の人は風疹に対する抵抗力が不十分です。 |
エイズウイルス (HIV) |
分娩時に血液を介して赤ちゃんに感染することがあります。陽性でも薬を飲むことで、子宮内の赤ちゃんへの感染が防げることがわかってきました。 |
不規則抗体 (Blood Antibody) |
出産時の出血が非常に多いととても危険な状態になることがあります。 いかに早く出血に対応するかが大きな問題となりますが、この検査をしておくことにより輸血処置を迅速に行うことができるようになりました。 |
貧血 (Anemia) |
貧血があると早産や胎児発育遅延が起こることがあります。分娩時の出血に備えて治療をしておく必要があります。26・28・36週時にも検査します。 |
血糖値 (Blood Suga) |
糖尿病の素因をもっていないかどうかを調べます。 糖尿病があると赤ちゃんに先天的な異常を来すことがあります。 |
一般生化学検査 (Chemistry test) |
肝臓、腎臓などに機能異常がないかを調べます。 名古屋市妊婦検診公費負担に含まれない検査です。 |
子宮ガン検診 (Pap. Smear) |
子宮頚部がんの検診を行います。 |
妊娠中期 : 分娩に備えての検査です。
〈検査項目〉 | 〈検査の目的〉 |
---|---|
成人T細胞白血病 ウイルス抗体 (HTLV-1) |
陽性者の中には約30年を過ぎてから成人T細胞白血病を発症する人がごく希にあります。血液や母乳を介して赤ちゃんに感染するので、母乳をあげないことで、母児感染を予防することが出来ます。 |
クラミジア抗原 (Chlamydia Trachomatis) |
分娩時に赤ちゃんに感染すると結膜炎、咽頭炎、肺炎などを起こします。分娩前に抗生剤で治療が可能です。 |
妊娠後期 : 分娩に備えての検査です。
〈検査項目〉 | 〈検査の目的〉 |
---|---|
膣分泌物培養検査 (Strept. B Check) |
膣分泌物のなかに存在する菌のなかに、分娩時に赤ちゃんに感染してしまうものがあります。妊娠36週頃に検査をして陽性の方には分娩時に抗生物質を投与して感染の予防をします。 |
X線骨盤計測 (X-Ray Exam.) |
レントゲン撮影によりお母さんの骨盤の大きさを計測し、赤ちゃんが通れるだけの広さがあるかどうかを診断します。初産婦の方のみ行います。 |
妊娠全期間
〈検査項目〉 | 〈検査の目的〉 |
---|---|
超音波検査 (Ultra Sound) |
毎回この検査を行います。 妊娠初期では、子宮の中に妊娠しているか、妊娠週数どおりに元気に発育しているか、多胎妊娠か、などを確認します。妊娠中期以降では、胎児発育、胎盤の位置、胎児奇形、羊水量などを確認します。妊婦健診補助券にはこの検査が含まれないことがあります。その場合検査料金として3000円が請求されることがあります。 |
MU外来
当院では、妊娠26週頃に助産師(Midwife)と超音波技師(Ultrasonographer)による妊婦健診を行っています。助産師による診察では、妊娠中の悩みやお困り事、分娩・産後・授乳などについての不安事などの相談をさせていただき、妊娠・分娩のサポートをさせていただきます。
超音波技師による診察では、20〜30分ほどの時間をかけて赤ちゃんをゆっくりと超音波検査で観察します。昼の特別枠での診療になりますので、ご主人・お子様もご一緒に超音波検査を観ることが出来ます。

妊娠さんの乳がん検診
妊娠中または産後1年以内、あるいは授乳中に診断された乳がんのことを「妊婦関連乳がん」といいます。
妊娠・授乳期は乳腺が大きくなるなどの変化が起きてしこりに気付きにくくなるため、いつのまにか進行していることがあります。
当院では妊娠中や授乳中の方にはエコー(超音波)による乳がん検診を行っています。
エコー検査は、お母さんにも赤ちゃんにも安全な検査です。
乳腺が大きく変化してしまう前の妊娠初期(15週)までに行うことをお勧めします。

母乳外来
当院は母乳育児を目指すお母さんを応援いたします
赤ちゃんの健康な発育には、お母さんのおっぱいが一番です。おっぱいの出る量は、お乳の大きさとは関係ありません。
むしろお乳の管理をしっかりする事のほうが大切です。あせらず、ゆっくりと、リラックスして乳房マッサージをしましょう。
当院では助産師による乳房ケアーを行うとともに、助産院とも提携して、安心して母乳保育ができるようにお母さんを応援しています。

男女産み分け法
赤ちゃんが男の子になるか女の子になるかは、夫婦生活の時期と排卵時期とに密接な関係があります。排卵時期になると膣の中のアルカリ性度が強くなるからです。これらの状況を見ながらタイミング法を実施していく方法を当院では行っています。およそ80%程度の成功率と言われています。その他に遠心分離法を使う方法もありますが当院ではこの方法は行っていません。産み分け法は保険診療の対象にはならず自費診療となるため、月に約1~2万円の診療費がかかります。より詳しいご説明をご希望の際は診察を受けて頂くこととなります。(注:当院では第1子に対する産み分け法は行っていません。)

臍帯血バンク
当院では臍帯血バンクが可能です。
“さい帯血”とは、へその緒と胎盤に流れている赤ちゃんの血液のことです。
さい帯血の中には、身体のいろいろな部分を作り出す『もと』になる細胞がたくさん含まれており、現在では白血病をはじめとする血液の病気の治療に有効に利用されています。
これから生まれてくる大切なお子様が将来、血液の病気と診断された場合、本人のさい帯血が保管されていれば100%の適合率なので、早期に高い治療効果が得られることとなります。
また現在では、さい帯血の細胞を利用し、臓器・筋肉・血管などを再生させる研究も進められています。
大切なお子様のために臍帯血を保存することで、兄弟姉妹や家族のために使うことできる場合がございます。

妊婦検診ネットワーク
当院は妊婦検診ネットワークに参加しています。詳細は下記リンク先をご覧ください。