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加藤外科産婦人科・乳腺クリニック

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乳腺外科に関するQ&A

50歳の主婦です。
最近友人が乳ガンになったと聞いて、自分の乳房をさわってみると、両方にしこりのようなものがあり心配でなりません。すぐに医者にかかったほうがよいのでしょうか。

両方のお乳にあるしこりは、多くの場合正常な乳腺組織か、乳腺症とよばれる良性の乳腺疾患で、悪性のしこり(乳がん)である場合はまれです。乳房は乳汁を分泌する乳腺組織からなり、正常な状態でも全体をしこりのように感じます。注意がいるのは生理が終わった後、片側のお乳に以前にはなかったしこりを触れる場合です。
しかし一般の方がそのような異常なしこりだけを識別するのはむずかしいものです。最近では、触診の他に「マンモグラフィー(乳房レントゲン検査)」と「超音波検査」も行われ、触っただけではわからないような早期の乳がんも発見できるようになってきました。少しでも不安を感じたらあまり悩んでいないで、乳腺外科を受診しましょう。

いわゆる胸のしこり(ガンの可能性のあるできもの)は素人が手で触ってわかるものなのですか?

お乳の「しこり」には、正常の乳腺、良性の腫瘍、悪性の腫瘍(乳がん)などがあります。一般の方がこれらを区別するのはまず不可能ですが、触って見つけることはできます。日頃から入浴時などにお乳を触って、いつもと変わりないかどうかをチェック(乳房の自己検診)して、「おかしいな」と思ったら、すぐにかかりつけの先生に相談することが大切です。また、乳がんであっても触ってしこりに感じないタイプや、しこりがあっても非常にわかりにくいタイプもあります。このような乳がんは医師であっても視触診では発見できず、「マンモグラフィー(乳房レントゲン検査)」や「超音波検査」が必要となります。たとえしこりを感じなくても、40歳を過ぎたら一度はこれらの検査を受けることをお勧めします。

時々、乳房がジーンと痛むことがあります。
生理前や生理中以外で痛むことがあったら何かの病気なのでしょうか。

乳房の痛みや張った感じは、程度の差はあっても女性ならば誰でも経験したことがあるものです。一般に生理の始まる数日前から出現し生理の始まりと共に減少しますが、個人差が大きく、生理と生理の中間(排卵期)にも出現する場合や、生理が終わっても持続する場合、生理とは無関係に出現する場合など非常に多彩です。乳房は女性ホルモンによって調節されているので、このホルモンの微妙な変化で痛みや張った感じが現れるのです。生理不順がある時は、ホルモンのバランスの異常が関係している場合がありますが、生理が順調であればまず病気の心配はしなくてよいでしょう。当院にも乳房痛を心配して受診される方がいらっしゃいますが、検査の後、病的なものではないことを説明すると痛みが少し楽になる方もいらっしゃいます。

妊娠しているわけでもないのにときどき母乳が出ます。
下着にまでしみることも、たまにあります。病気でしょうか。

妊娠の経験がない場合でも、また出産し授乳を終えた後でも、ご相談のような乳汁分泌が見られる事がありますが、生理が順調にあるならばほとんどの場合、心配するような病気ではありません。まれに服用している薬(胃腸薬や抗うつ剤)などの副作用として出現する事がありますが、薬の服用を止めれば乳汁分泌もやがて止まります。しかし、生理が不規則だったり無月経の場合は、乳汁分泌に関係するホルモンに問題があり、不妊症の原因となる事もあります。また、乳汁ではなく薄い黄色や血液が混ざったような赤茶色の乳頭分泌の場合は、乳腺に腫瘍がある場合もあります。これらの症状があるならば、できるだけ早く乳腺外科の医師に相談してみて下さい。

娘を出産して2年半、未だに生理がありません。
3ヶ月前まで母乳をあげていましたが何か関係があるでしょうか?

分娩後に生理が初めて来る時期には個人差があります。分娩後の無月経期間は授乳と関係があり、授乳をしない人は短く、授乳をした人は長くなります。1年以上も無月経ということもまれではありません。このように分娩後の授乳期間中に生理が来ない状態を授乳性無月経と呼び、授乳期間中に次の子供を妊娠しないようにするための現象とも考えられています。これは授乳の時に赤ちゃんが乳頭を吸う事によって、その刺激が性ホルモン中枢に作用して乳汁の分泌を促し、卵巣の機能を抑制するように働きかけるためです。多くの方の場合、授乳を止めると3ヶ月前後で生理が見られるようになりますが、その時期を超えても生理が来なければ乳腺外科の医師に相談してみて下さい。

出産して2ヶ月と少しになりますが、母乳の出が良くありません。
出産して3日目から母乳がでるようになり、1週間後にはだいぶ張ってきてでるようになったのですが、その後退院してミルクと混合にしていたら母乳がほとんど出なくなってしまいました。
今からでも出るようになるのでしょうか?病院ではどのような処置をとるのでしょうか?

母乳は、赤ちゃんが乳頭を吸う事によってたくさん出てくるようになります。これは、乳頭への吸引刺激が乳汁分泌刺激ホルモンなどの分泌を高めるためです。このホルモンの作用でお乳の分泌が盛んになってきます。
あなたの場合は、ミルクとの混合授乳をするようになったら、母乳分泌が減ったとの事ですが、おそらく赤ちゃんが乳頭を吸う回数が減ったからではないかと思われます。お乳の出が悪くても根気よく乳頭を吸わせることによって、母乳の分泌は高まってきます。
当院では母乳による授乳を第一に考え、乳房の自己マッサージ方などをお母さんに教えています。

実は、私は昨年末美容外科でシリコンによる豊胸手術を受けたのですが、シリコンの漏出が原因で乳がんになるのではないかと心配しています。どこかきちんとした病院で検査していただきたいと思っています。御院では検査していただけないでしょうか?また、もしお願いできるのであればおおよその予算や時間など教えていただけないでしょうか?

豊胸手術の方法は時代とともに変化しています。今から数十年前はパラフィンもしくはシリコンといわれる特殊な物質を、直接乳房内に注入して胸を大きくしていました。この方法では後日リンパ節が腫れたり、乳房に硬結(いわゆるしこり)ができることが多く、今では全く行われていません。その後特殊なバッグにシリコンを入れたもので、乳房を大きくする方法や生理食塩水を入れたバッグを使う方法などが開発され、今日ではこの方法が主流となっています。一時期、シリコンと乳がんの関連性が大きくクローズアップされましたが、現在はその関連性は極めて低いとされています。
乳がんの事がご心配でしたら、乳がん検診を受けられる事をお勧めします。当院では視触診、乳房X線検査(マンモグラフィー)、超音波検査による乳がん検診を行っており、どなたでも受診していただけます。費用は、5,500円となっています。予約をしていただければ、およそ30分少々ですべて検査が終わり、受診していただいた当日に結果が判明します。

生まれつき片方の乳頭が陥没していて、中に垢のようなものがたまっているのですが放置しておいても大丈夫なのでしょうか?

陥没している乳頭の事を陥没乳頭といいます。妊娠するとお乳全体が張ってきて軽度の陥没乳頭は治ってしまう場合が多く、また多少陥没していても赤ちゃんのおっぱいを吸う力で乳汁は出てきますので、それ程心配することはありません。お乳からは授乳の時期でなくても少量の乳汁は分泌されています。乳頭の表面に白い粒のようなものがついている事があると思いますが、これは分泌された乳汁が乾燥して固まったもので、入浴した時などに洗い流されてしまいます。陥没乳頭の場合は洗い流されずに残ってしまうことが多く、不潔になりやすいので乳腺炎などの原因になる場合もあります。入浴中に引っ込んだ乳頭を出して、やさしく洗っておくとよいでしょう。引っ張っても出てこないような陥没乳頭の場合は、御相談下さい。

子供を産まないと乳がんになりやすいのでしょうか。また私の母は乳がんを経験していますが、遺伝の可能性はありますか。

最近、乳がんになる人が増えていますが、乳がんになった人にはある特徴があります。それは未婚、出産していない、授乳をしていない、初産年齢が30歳以上、初潮が早い、閉経が遅い、母親、姉妹にがんになった人がいる、などです。これらの項目が一つもなくても乳がんになった人はいますが、該当する項目があると乳がんになる危険性が高くなると言われています。この中で乳がんの家族歴は重要で、母親や姉妹に乳がんになった人が複数いる場合は乳がんになる危険率は格段に高くなると言われ、近親者に発生する乳がんには様々ながん遺伝子が確認されています。御質問の方のように出産経験がなく母親が乳がんである場合は、普通の人に比べて乳がんになる危険性が高いと考えられます。月に1回は自己検診を行い、定期的にマンモグラフィと超音波検査による乳がん検診を受けることをお勧めします。

出産より3年程経ちますが、いまだに乳房からお乳のようなものが出てきます。胸の張りなどは特に気になりませんが何が原因なのでしょうか?

「お乳のようなものが出る」と言うことですが、おそらく授乳の時のようにたくさん出るのではなく、薄い乳汁のような液体が下着に少しつくとか、絞ると少し出るといった量ではないかと思います。授乳後数年経過しても少量の薄い乳汁が出ることはよくあることで、異常ではありません。出産していない女性でも乳頭を良く見ると白い粒のようなものが着いているのがわかりますが、これも少しだけ出てきた乳汁が乾燥して固まったものです。つまり出産可能な年齢の女性ならほとんど誰でも多少のお乳は出ていると言うことです。ただし薄い黄色や血液が混じったような分泌物が出てきた場合や、生理がこない場合は注意が必要です。また何かのお薬を服用している場合はその副作用の場合もあるので、かかりつけの先生に相談して下さい。

時々、乳頭の周りにかゆみがあります。かゆみがひどくなると乳頭が赤くなって分泌液が出てきます。このままにしておいてよいのでしょうか?

ご質問の方のような症状を訴えられる方が最近増えているように思います。多くは比較的若い方で、もともとアトピー性皮膚炎がある方や、最近手足などに同じような皮膚の症状が出てきた方などです。皮膚が乾燥しやすく、カサカサして痒くなって掻いてしまうと、乳頭や乳輪の皮膚の表面がめくれるようになってしまいます。そこから分泌物のようなものが出てきて、ジュクジュクした状態になり、そのうちかさぶたのような物ができて、また最初のカサカサの皮膚に戻るという状態を繰り返します。マンモグラフィや超音波検査を行っても乳腺自体には何の異常もなく、皮膚の病気と考えて下さい。これに似たような症状を呈する乳がん(パジェット病)もありますが、非常にまれで高齢の方に発症しやすい病気のため、若い方が乳がんではないかと心配することはありません。一度、かかりつけの先生のご相談されてみてはいかがですか?

お風呂に入っているときに右胸にしこりを見つけました。まだ28歳なのですが乳がんの可能性があるのでしょうか?

おっしゃるように28歳という年齢で乳がんの可能性はかなり低いと思われます。しかし非常にまれですが10代で乳がんが発症したという学会報告などもあるので、そのまま放置というのも心配です。一般的に若い女性にできる腫瘍(いわゆるしこり)で最も多いのは線維腺腫と言われる良性の腫瘍で、やや硬く、くるくると良く動くように触れる傾向があります。この他に乳汁などの分泌物が溜まった「のう胞」や、特に乳頭の近くでは膿が溜まってできた「膿瘍」などの場合もあります。外科や乳腺外科を専門に診療している医療機関へ行かれて超音波検査を受けてみて下さい。痛みや放射線被爆の心配もなく、どんなしこりなのかわかることと思います。思い悩むより病院へ足を運んでみてはいかがですか?

半年ほど前に出産して現在授乳中です。左の乳房に何かしこりのようなものを見つけました。もし乳がんだったらこのまま授乳をしていていいのでしょうか?

授乳中に時々しこりのようなものを感じることがありますが、多くの場合、乳汁が袋のような物(のう胞)の中に溜まってできた乳瘤(にゅうりゅう)と言われるもので、乳がんであることはめったにありません。万一しこりが乳がんで、その乳汁を赤ちゃんが飲んでも心配するような害はおこりません。乳がんかどうかがご心配でしたら、乳腺外科を受診して下さい。検査にはマンモグラフィーが必要ですが、授乳中は乳腺の濃度が高く映るため、腫瘍があってもはっきりわからないことがあります。そこで超音波検査による診察を行いますが、早期の乳がんを見つけ出すのは難しいと言われています。乳瘤は授乳後に飲み残しの乳汁を出し切らなかったなどの理由でできることがありますが、ほとんどは自然に吸収されてなくなってしまいます。しかし場合によっては赤く腫れて熱が出てくるなど乳腺炎の原因になることがあります。こうなると授乳を続けるのが難しくなるので、授乳前後にはマッサージをしっかりするように心がけて下さい。

少し前から、押したりすると乳頭から水のようなものが出てきます。出産して7年経つのですが、何か異常なのでしょうか?心配です。

「水のようなものが出る」と言うことですが、よく見ると薄い乳汁のような分泌物ではないでしょうか。おそらく授乳の時のようにたくさん出るのではなく、下着に少しつくとか、絞ると少し出るといった量ではないかと思います。授乳後数年経過しても少量の薄い乳汁が出ることはよくあることで、異常ではありません。出産していない女性でも乳頭を良く見ると白い粒のようなものが着いていることがありますが、これも少しだけ出てきた乳汁が乾燥して固まったものです。出産可能な年齢の女性ならほとんど誰でも多少のお乳は出ているのです。ただし薄い黄色や血液が混じったような分泌物が出てきた場合には注意が必要です。初期の乳がんである場合があるからです。また何かのお薬を服用している場合はその副作用の場合もあるので、必ずお薬を処方して頂いている先生に相談して下さい。

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